亡くなった方の葬儀を行うのは、日蓮宗では「霊山浄土」(お釈迦様がいらっしゃる所)
に葬送する儀式のことを指して言います。最近では略式の密葬、または友人葬なるもので
行われ、親戚・友人・知人等の体裁を取り繕うだけの葬儀や、世間的儀礼で行う葬儀が横
行し、本来の意味を成しえておりません。
肝要の法である「南無妙法蓮華経」を受持している僧侶に霊山浄土に引入して頂く様
教訣(引導)を与えて貰うのが重要であり、質素であっても豪華であっても、
お葬式の本義を忘れてはいけません。
また、法号(戒名)も生前に「仏の弟子になった」と言う事で檀那寺(菩提寺)から
生きているうちに授与されるべきものなので、亡くなった後死後につける名前ではありません。
ですからお布施の多少で決められる物でもないのです。
いざお葬式となった時、常日頃からお寺さんとの関わりがあればお葬式は
それほどあわてずに済むものです。
しかし、核家族が進む昨今では、祖父母から信仰を教わることも無く、
お寺とのお付き合いの仕方が解からないご家庭が多いのも事実です。
当山ではそう言う基本的な事を解かりやすく、
難しい事案にも一緒に考えていけるよう、いつでも門戸を広げております。
特に「自分のうちは無宗教だ」「うちは分家だから」
「宗教が良く解からない」「お葬式をあげたいのだがどうすればいいかわからない」
「お坊さんを呼んでお葬式をすると金銭的に苦しいのですが?」等、
曖昧にしたり、悩んでおられる方は一度ご連絡頂きまして
お話を聞かせていただきたいと思っております。